オーナー経営者は、次の経営者探しで大変な苦労をしていると聞きます。
次の経営者が決まっていない場合は、遺言どころではないのですが、次の経営者が決まっている場合は、更にその次の経営者についての考えを伝えたいと思っているでしょう。
① 「○○株式会社は△△君にお願いします。△△君には、××が立派な経営者として育つように教育してくださるようお願いいたします。××も周囲の期待に応えられるよう頑張ってください」という付言。
② 「○○株式会社は△△に託しましたが、会社は△△だけのものでなく、従業員、取引先、その他家族の生活を預かっている責任を忘れてはなりません。誰がその次の後継者になるにせよ、兄弟全員で最も適した人を選任ください。」という付言。
どういう理由で次の次の後継者を考えているのかについては、⑴はっきり決めている、⑵有望な人がいる、⑶考え方を伝えたい、等、それぞれに適した方法を記載するでしょう。
会社経営の後継者の選定は、単なる遺産の承継ではありません。
その選定は慎重でなければなく、さらに実績があって、多くの人の見る目が一致するところでないと、まとまりません。
付言として慎重で控えめに記載すべきです。
付言だけでなく、遺言項目でも、それなりの発言権のある相続をする必要があります。
事業後継者の選定については、大きく分けて2つの場合が考えらえます。
① 次の後継者はワンポイントリリーフで、次の次に円滑に承継させたい。つまりオーナー経営者の孫(もしくは別の会社から戻て来た息子)が考えられます。
中小企業の多くは、オーナー経営であり、株式の全て又は大半を所有している支配的な株主です。したがって、株式を所有していない経営者は、ワンポイントリリーフということになり、その次の株式を所有している方を育てていただき、引き継いでほしいということになります。
この場合、遺言で会社株式を次の次の後継者に相続させ、付言でそう希望を記載するのがよいでしょう。
② 大まかには一族が後継者になることは、株式の所有決まっているが、それが誰なのかはまだ決められない状態の場合、どのような方針で選定してほしいのかを伝えて、決まったらみんなで協力しながら経営してほしいという付言を記載するのがよいと思います。
・遺言を作成するに至った趣旨、理由を補足し、書ききれなかったことを説明する内容 ➤
・遺産を承継する者に、承継後の遺産の使い方を指示する内容 ➤
・財産的価値の乏しい愛蔵品等についての保管方法を指示する内容 ➤
・身寄りがないので、遺体の引取り、葬儀、家財の処分などで周囲の人や遠い親戚に迷惑をかけたくない ➤
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